今、コンサルタントという呼称はあちこちで非常に多く使われています。経営コンサルタントだけでなく、さまざまな分野で指導や支援やサポート、相談に乗る職種はかなりこの役割としての呼称を使っているでしょう。キャリアコンサルタントとか葬儀コンサルタントとかペットコンサルタントとか・・・・etc

さて、今回担当したのは経営のコンサルティングのためのもの。

2日間、ずっとグループ演習での研修というのは受講者にとっては苦しかったでしょうね。しかも、知らないメンバー同士で、1から創造して創り上げていく作業の連続でした。演習はツールを使用する20程度のワークの連続。たぶん、つらかったと思います。しかし、各種診断の整理ツールや分析ツールはうまく使いこなせる人が多いようです。

皆さんが最も弱いのは現状の問題把握力がやや劣ること。

「何を問題と感じるか」の感覚、観察力、感受性・・・そのものが弱いようです。

コンサルタントには組織によっては手引きがあって、この相談にはこの回答を、というものが出来上がっている組織もあります。

『問題は相談者が明確にわかっている』と思っている人が多いのです。だから、解決までの単純な手続きを指導して、それでコンサルタントだと自負している人が多い。その解決策は前例がある、事例がある、実績があるものばかりで、新しいことや0からの原因探索や課題発掘をしなければならないという意識がないのです。「お金がないです」→「では資金計画立てましょう」とか?でも、そういうクライアントって、もう1回来ますよね。別の会社に同じ相談に行くでしょう。根本的な問題解決ができていないから。

前提条件が明確でデータが用意されているコンサルタント集団は解決行動の迅速さを訓練すれば良い。

しかし、これからの不確実な環境を制するコンサルタントは前提のまったくないところから、データを集めることから着手できなければ生き残れないのです。つまり、問題が何なのかを理解できる問題認識力が最も必要です。根本の問題を察知して、それを解決できると一生のファンになるでしょうね。

あなたは、どちらのコンサルタントですか?