『研修などで教えている場面では「できている」のに、現場ではできていないしやっていないのです。

どうしたら良いでしょうか?』

『気が緩むのか、できている時とできていない時があるのです』

『もう十年以上のキャリアがある社員なのにやらないのです』

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この問いに十年以上、答え続けているように思います。

なぜ、能力があるのに発揮されないのでしょうか?

それは、「個人のマインド」のせいか、または「職場環境」のせいか、どちらかです。

「やる気にさせる」場としくみ、人間関係が必要です。

「目標」は、全員にいきわたっていますか?同一の言葉で認識されていますか?

また、仕事に評価はついてきていますか?

やっても、やらなくても同じ評価、同じ賃金なら人はバカらしくてヤル気になりません。

真面目にやる人にきちんと適切な評価と報酬を与えましょう。

職場や上司も、「やれ」と指導していることを「できていますか?」

部下にだけ「やれ」と押し付けて、上司はやっていないのでは、部下は絶対にやりません。

温かい職場、皆が協力し合い助け合い、同じ方向を見ている職場の中で、

部下にだけ仕事を押し付けるのではなく、皆で、できることを伸ばし合っていく環境でないと

ひとり一人が力を発揮しないものです。

そして、できてないに怠けている人には、注意や励ましが必要です。

「もっとできるでしょ。前を向いてやってみよう。一緒に手伝ってあげるから~」というエンパワーメントが

必要です。見ているのだ、放っていないのだ、ということを気づかせます。

なかなか発揮度が高まらない人には、そばでついて見てあげる時間を長く取りましょう。

「そんなことなら辞めてもらうぞ」「給料を下げるぞ」という脅しや権限を振りかざすのではなく、

できる方法を一緒に考えていきましょう。

そして、できる人には「いつもやってくれて助かるよ。」「そのアイデアはいいね」などと承認しましょう。

的確にできていること、貢献してくれていることを認められると、もっとがんばろうという気持ちになるものです。

何を求めているのか、何を求めていないのか、リーダーは「できる」ことをきちんと言葉にして示す必要があります。