カテゴリー: 接客研修・接遇マナー研修

  • 実態のない個別対応

    Aタクシー会社に電話した。

    「○○にお住まいの、△△様ですね。いつもありがとうございます」

    着信の電話番号ですぐに私のことがわかっているようで、安心した。

    「また、1台お願いします」

    「はい、かしこましました。すぐに参ります」

    ツーカーの関係で、固定客として馴染んでもらったいるのか、と少し満足。

    しかし、ここからがタクシー会社の重要なポイントなのである。

    実は、そのあと、ずっと待つのに来ない。

    15分経っても20分経っても迎えに来ない。

    待ち合わせに遅れてしまうので、たまらず電話をした。

    「あー。ちょっと待ってください。・・・どうも道に迷っているようです。すぐ向かわせます」

    電話で待たされた時すでにイライラしているが、迷っているという言葉にもっとイライラ。

    その後、5分待てども来ない。

    結局、タクシー予約はキャンセルした。間に合わないのだ、このままでは。

    車発信させて、自分で向かうことにした。

    すぐに来てくれるという表現は何分までなのだろうか?なぜ、不明な時には遅れるという電話がかからないのだろうか。朝早いわけでも、雨でラッシュだったわけでもないのに。

    電話第一声の応対だけ素晴らしくても、本体の商品が未完成であれば仕様がない。

    それは、顧客満足でもなんでもない。逆に、不満足をあおってしまう。

    こんなことなら、着信番号で客の名前など呼ぶな!

    経路を順当に把握し、正確に迎えに行けるから、個別対応なのだ。

    利用者側にとっては、いつまでに来てくれるのかを確認すべきである、ことを肝に命じられた。気をつけないと、怖い、怖い。

  • コールセンターに求められるもの

     このところ、コールセンターの立ち上げや拡充のご支援が増えて参りました。

    オペレーターの質を落とさないことが求められますが、この品質管理が最も大事です。

    どのような管理システムをつくるのか、ここにぜひ注力してください。

    有能な人の採用も求められますが、それ以上に管理システムが大事です。

    システムの機能にはポイント制やフィードバック評価、目標設定などが組み込まれなければなりません。

    量と質の達成度がどの程度なのか、ユニットごとに定期的評価を下して改善や教育をしていきます。

    ぜひ感覚的評価に頼らないしくみを作っていただきたいと思います。

    それが、経営活動でもあります。

  • キャノンのアナログな対応に感心

    キャノンのアナログな対応に感心

     

    キャノン複合機、すでに4万枚は印刷しており、寿命かもしれないと思いながら持ち込み修理に行きました。毎日使うモノではなく、時々インクジェット印刷の際に使用する第3コピー機です。それでも大切にしていたので、古くて大型ですが抱えて修理受付に持って行きました。

    1週間程度はかかるかな~、と予測してカウンターに出したのですが、そこでなんと、オドロキ!!すぐに修理を始めてくれたのです。

     それから10分程度で、修理完了です。その巧みさにあっけに取られました。

     「まさかあ・・・」ととても驚きました。受付の社員が技術に明るい、とは思ってもみなくて。だいたい、事務的に用紙に記入して「はい、受け付けました」と事務の人がにやってくれて、流れ作業で、数日後に見積もりの電話がかかってくると想定しています。(たいてい、電気店でもメーカーでもこのパターン)

     実は、3か月前に廃タンクが満タンになり、その時のキャノン修理も感動したのを思い出しました。

     画像は、その時の修理受付表です。

     この修理表は、ビジネス文書としても顧客満足度の高いものとして完成されているんですね。明細の表記の仕方の無駄の無さ、お客様へのお願い事を丁寧に、1枚にバッチリ書かれていることにもらった私は感激したことを思い出しました。(こっちは、プロとして見ているので感激していますが、普通のお客さんはそこまで見ないかも)当時、資料にスキャンして保存していたのです。

    そのときに、一緒に冊子をいただきました。「お手入れのお願い」というものです。

    これにも痛く心を打たれました。修理費用とは別に、10数ページの丁寧な説明文です。

    私は、コールセンターやヘルプデスクの仕事を多く持っていたので、フォローサービスのソツの無さを勉強したのです。

    常に、我々は修理依頼に、「お客様の側の責任」を指摘するクセがあるのです。

    そして「そろそろ買換え時期では?」というセールスに走る窓口業務がクセになっているのです。

    技術的な部分は別部署へ回して、知らん顔しますし、ね。

    キャノンの電話応対も窓口もかなりアナログ、人間的です。それが企業繁栄の秘訣の1つとなっているのでしょう。

    そうそう、今日の修理は無料でしたよ。紙詰まりだったようです。私はローラーがイカレタと思いましたけどね、良かったです。

    また、修理に持って行きたいです(*^_^*)