ダメな会社の見分け方

ダメな会社を見分ける3つの指標

次の3つの指標で、3年後に赤字会社に転落もしくは倒産の危機が極めて高い会社を見分けることができます。

  1. 若い人材の採用ができているか
  2. 優秀な幹部社員が退職していないか
  3. ここ3年以内に何か新しいことに挑戦しているか

若い人材とは、新卒を含め、20~30代の働く意欲のある人たちです。若い人たちが会社を選ぶ基準は、給料が高いとか休みが多いということだけではありません。一言で言うと、その会社の「成長性」です。
会社が成長しないということは、自分が活躍する場が限られるし、当然給料も期待できません。また、転職が当たり前の時代に、仕事を通して自分のスキルを向上させる可能性が高いかどうか、すなわち、自分自身が成長できそうかどうかも判断します。
若いビジネスマンにとって、自分が成長できないということは最大のリスクです。こうしたことを理解しないと、これから先も若い優秀な社員を採用することはできません。今が何とか凌ぎ、何も手を打てていないことは、将来がないということです。
若い社員が採用できていますか?育っていますか?離職率が高くないですか?

加えて注意して欲しいのは、若い優秀な社員の定義です。高学歴とか有名な会社で働いていたとか、そういったことではありません。
会社の理念やビジョンに共感し、夢や志を持った人材のことです。
若いからといって他社で通用しない人材をいくら採用してもリスクが高まるばかりです。

優秀な幹部社員とは、未来を予測し、会社の課題をいち早く発見し、手を打つことのできる人材です。
社長の言うことを何でも聞くイエスマンとは違います。イエスマンしか周りに集めないトップの会社は間違いなく崩壊します。
会社の成長を真剣に考えれば、時には意見相違が出て当然です。それを包み込めないトップであれば、優秀な社員から見限られます。
幹部の退職は、社長との関係性が強く影響します。
現状の経営に指摘をしたり反論してくる幹部が誰もいなくなるということは、一大事なのです。

ここ3年以内に何か新しいことに挑戦しているかは、時流を読み、環境に適応する努力を行っているかの指標です。
現在は、人類の歴史の中では第4次産業革命の只中にあります。当然ながら、経営のやり方も、仕事の進め方も変わらなければ生き残れません。
例えば、今でしたらデジタルトランスフォーメーションや、AIの導入をすでに行っている、もしくは検討しているでしょうか?
もし、あなたの会社の社長が、自分の会社には関係ないと思っているとすれば、早く転職した方がよいかもしれません。

私が新卒で入社した会社は、当時創業わずか数年で800億円近くの売り上げを上げた急成長企業のメーカーでした。
その社長から教えられた言葉で次のようなものがあります。
「商売とは下りのエスカレーターを上るようなものだ」
私も何度かこの言葉を引用させてもらいました。
しかしもう時代が変わりました。人よりもより早く、より長く、エスカレーターを上るだけでは、この厳しい競争には勝てないのです。

隣の新しいエスカレーターに飛び移る決断と実行力が求められるのです。
過去の成功体験にしがみつき、新しいチャレンジをしないトップこそが最大のリスクとなる時代です。

思い当たることがあれば、何か始めてください。3年後の輝かしい未来に向けて…

 by   仙波英幸

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