看護師~中堅の役割を考える研修

中堅って、何をする人?を考える研修

 医療機関では人手不足の影響もあり現場はますます忙しくなっており、各自が効率よくミスなく実務を進めることが求められています。規制や数字、そして管理に追われる毎日・・・。そんな日々ですが、看護職においては新人の頃は丁寧なトレーニング体制がありますが、3年以上の中堅階層には組織的スキルアップや研鑽の機会がなく、組織として中堅に期待することを十分に伝えることができにくい状況になります。一人前のナースとして、日常的に分担された責務を果たすことが優先されるためです。
 人命を扱うので看護カンファレンスやケア技術は日々の勤務の中で磨かれていきますが、果たしてチームの中で、チーム活動にどれくらい貢献できているのか…という振り返る時間はそもそもありません。また、キャリアプランを想定すること、今後の役職者を目指そうという気持ちを持つ機会もほとんどありません。
 毎日、夜勤などを含めて激務であること、緊張感を伴う職務であり精神的にも肉体的にも疲れる状態になりやすいのです。

 そこで看護部部では独自に研修を設け、中堅職員として自己を振り返り、次の職場リーダーとして必要や役割期待を理解し視座を高めてもらうことを目的に院内研修を実施しました。弊社講師が出向いて担当しました。選抜されたメンバーには、組織的に行動・活躍するための考え方を磨き、主体的で自律的な行動が高まることに期待したカリキュラムを実施しました。

「私たちは何をすべき?」「私たちに何ができる?」

ケース問題を読み、グループワークで話し合いました。
さあ、中堅職員は各チームで何を期待されているのでしょうか?
何ができる存在でしょうか?
上と下に挟まれているようで、ここの階層には大きな可能性が潜んでいそう!!
1人で本日の業務を淡々とこなし、さっさと帰るという仕事の仕方ではなく、チームの中でできることがあるんじゃないか?
“この問題あるな、と思っているけど見ないふりしている”
“誰かがやる、上がやってくれる、とじっとしていたんじゃないか?”
“もっと、上司の立場で部署を動かせるんじゃないか?”
“もっと後輩の声を聴いてあげようか”

「あなたに〇〇を期待しています」を伝えよう!

・いつも、チームの〇〇問題に対処してくれてありがとう
・あなたは〇〇でとても頼りにしています
・あなたの〇〇はすごく適切で、チームのみんなが一目を置いていますよ
・このチームの中において、あなたにはますます〇〇な存在になって欲しい
・チームとして一緒に〇〇な方向を目指そうね
この機会に、職場の看護師長からのメッセージを発信しました。

そして、各自が職場の取り組みに対する自分の課題を設定し、具体的な目標を決めました。

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